Linux® および Solaris® 版 Adobe® Reader® 9.1

このファイルには、Linux および Solaris 版 Adobe® Reader® 9.1 に関する最新の情報が記載されています。Adobe Reader は Adobe Acrobat に付属する無料の表示用ソフトウェアです。Adobe Reader を使用すると、Portable Document Format(PDF)ファイルを表示、閲覧、および印刷できます。Adobe Acrobat® 9.0 Professional および Adobe Acrobat 9.0 Standard は、PDF で情報を作成、拡張、レビュー、編集、および共有するための統合ソリューションです。Adobe Acrobat について詳しくは、www.adobe.com/jp/products/acrobat を参照してください。

Linux および Solaris 版 Adobe Reader 9.1.0 について詳しくは、次のリンクをクリックしてください。

必要システム構成

Adobe Reader 9.1 を実行するために、ご使用のシステムが次の最小要件を満たしていることを確認してください。

Linux の必要システム構成

Solaris® の必要システム構成

Adobe Reader 9.1 のインストールと起動

インストールの手順

次のどの方法でも、Linux および Solaris 版 Adobe Reader 9.1 のインストールとアンインストールを実行できます。RPM、DEB または PKG(Solaris のみ)パッケージを使用してソフトウェアをインストールする場合は、ルートユーザ(スーパーユーザ、管理者)としてログオンする必要があります。

デフォルトでは、RPM、DEB(Linux の場合)、PKG(Solaris の場合)の各パッケージを使用すると、Adobe Reader は /opt/Adobe/Reader9 にインストールされます。ただし、このインストール先は変更することも可能です。

.bin インストーラを使用して Adobe Reader 9.1 をインストールするには

1. ターミナルウィンドウを開きます。

2. cd コマンドを使用して、bin ファイルが保存されているディレクトリに切り替えます。

3. .bin インストーラには、あらかじめ実行権限が必要です。権限がない場合は、次を実行してください。

chmod u+x AdbeRdr9.1.0-1_i486linux_jpn.bin

4. 次のコマンドを実行します。

./AdbeRdr9.1.0-1_i486linux_jpn.bin
デフォルトでは、Adobe Reader は /opt/Adobe にインストールされます。ただし、このインストール先はコマンドラインオプション(--install_path= <インストール先のディレクトリパス>)を使用して変更することも可能です。

5. <reader_install_dir>/bin を PATH 環境変数に追加して、ブラウザが Adobe Reader を起動できるようにします。ここで、<reader_install_dir> は Adobe Reader 9.1 のインストールディレクトリです。

GNOME 環境で RPM インストーラを使用して Adobe Reader 9.1 をインストールするには

1. パッケージを開きます。

2. ルートパスワードを要求されたら入力し、「OK」をクリックします。

3. 「システムの準備が完了しました」ダイアログボックスで「続行」をクリックします。

KDE 環境で RPM インストーラを使用して Adobe Reader 9.1 をインストールするには

1. パッケージを開きます。

2.「YaST でパッケージをインストールする」をクリックします。

3. ルートパスワードを要求されたら入力し、「OK」をクリックします。

コマンドラインを使用して Adobe Reader 9.1 をインストールするには(RPM パッケージ)

1. ターミナルウィンドウを開きます。

2. cd コマンドを使用して、RPM パッケージが保存されているディレクトリに切り替えます。

3. 管理者またはルートとして次のコマンドを実行します。

rpm -i AdbeRdr9.1.0-1_i486linux_jpn.rpm

コマンドラインを使用して Adobe Reader 9.1 をインストールするには(DEB パッケージ)

1. ターミナルウィンドウを開きます。

2. cd コマンドを使用して、DEB パッケージが保存されているディレクトリに切り替えます。

3. 管理者またはルートとして次のコマンドを実行します。

dpkg -i AdbeRdr9.1.0-1_i386linux_jpn.deb

コマンドラインを使用して Adobe Reader 9.1 をインストールするには(PKG パッケージ(Solaris のみ))

1. ターミナルウィンドウを開きます。

2. cd コマンドを使用して、PKG パッケージが保存されているディレクトリに切り替えます。

3. 次のコマンドを使用してパッケージを解凍します。

bunzip2 AdbeRdr9.1.0-1_i386solaris_jpn.pkg.bz2

4. 管理者またはルートとして次のコマンドを実行します。

pkgadd ?d AdbeRdr9.1.0-1_i386solaris_jpn.pkg

Tarball インストーラを使用して Adobe Reader 9.1 をインストールするには

1. ターミナルウィンドウを開きます。

2. cd コマンドを使用して、Tarball のアーカイブが保存されているディレクトリに切り替えます。

3. 次のコマンドを実行します。

bunzip2 AdbeRdr9.1.0-1_i486linux_jpn.tar.bz2

tar -xvf AdbeRdr9.1.0-1_i486linux_jpn.tar

4. 作成した Adobe Reader ディレクトリで、INSTALL スクリプトを実行します。Linux の場合、デフォルトでは、Adobe Reader は /opt/Adobe にインストールされます。ただし、このインストール先はコマンドラインオプション(--install_path= <reader_install_dir>)を使用して変更することも可能です。

5. <reader_install_dir>/bin を PATH 環境変数に追加して、ブラウザが Adobe Reader を起動できるようにします。ここで、<reader_install_dir> は Adobe Reader 9.1 のインストールディレクトリです。

コマンドラインを使用して Adobe Reader 9.1 をアンインストールするには

1. ターミナルウィンドウを開きます。

2.(a)RPM インストーラの場合

管理者またはルートとして次のコマンドを実行します。

rpm -e AdobeReader_jpn

2.(b)DEB インストーラの場合

管理者またはルートとして次のコマンドを実行します。

dpkg -r adobereader-jpn
2.(c)PKG インストーラの場合

管理者またはルートとして次のコマンドを実行します。

pkgrm ADBEreadr-jpn

2.(d)Tarball または bin インストーラの場合

次のコマンドを実行します。

<reader_install_dir>/bin/UNINSTALL

Adobe Reader の起動とヘルプの使い方

Adobe Reader を起動するには

acroread スクリプトを実行します。このスクリプトは、<reader_install_dir>/bin ディレクトリにあります。ここで、<reader_install_dir> は Adobe Reader 9.1 がインストールされたディレクトリです。

コマンドラインからヘルプを開くには

コマンドライン引数 -help を付けて、acroread スクリプトを実行します。このスクリプトは、<reader_install_dir>/bin ディレクトリにあります。ここで、<reader_install_dir> は Adobe Reader 9.1 がインストールされたディレクトリです。

man ページと bash completion

man ページのインストール:ルートにインストールされます。

bash completion:bash completion 機能を使用するには、bash completion パッケージがシステムにインストールされている必要があります。また、ルートにインストールする必要があります。

Web ブラウザのサポート

Adobe Reader 9.1 には、ブラウザウィンドウでの PDF ファイルの表示と使用を可能にするブラウザプラグインが付属しています。このプラグインは、Netscape Gecko に対応しており、Gecko がサポートされているすべてのブラウザで使用できます(Firefox 2.0 以降を含む)。

ブラウザプラグインのインストール

Adobe Reader 用のブラウザプラグインについては、<reader_install_dir>/Browser/HowTo/JPN/Browser_Plugin_HowTo.txt を参照してください。

英語以外の言語

右から左に表記される言語のオプションを Adobe Reader で有効にするには

1. 編集/環境設定を選択します。

2. 環境設定ダイアログボックスで、「言語環境」カテゴリを選択して「右から左に表記される言語のオプションを有効にする」を選択します。

3.「OK」をクリックします。

詳しくは、Acrobat ヘルプの「英語以外の言語」の項を参照してください。

タブ式のドキュメントインターフェイス

Linux/Solaris 版 Adobe Reader 9.1 にはタブ式のドキュメントインターフェイスがあり、複数のドキュメントを単一のアプリケーションウィンドウに保持し、タブを使用してドキュメント間を移動することができます。必要に応じて、ドキュメントをタブで開くことも、Adobe Reader 8.0 のように別々のウィンドウで開くこともできます。

モードを切り替えるには

• 編集/環境設定/ドキュメントを選択します。
• PDF を別々のウィンドウで開くには、「開く」設定の「文書をタブ内に開く(再起動が必要です)」チェックボックスをオフにして、Adobe Reader を再起動します。

タブ式インターフェイスには、表示するドキュメントを効率よく整理できる各種機能が備わっています。

タブの再配置

• ウィンドウ内のタブを再配置するには、タブをクリックして、新しい位置に移動します。

注意:この機能は、Gtk+ バージョン 2.10 以降でサポートされています。

タブから新しいウィンドウを作成する

次のいずれかを実行します。
• タブを外に移動すると、新しいウィンドウが作成されます。タブをクリックして、現在のウィンドウの外にドラッグします。

注意:この機能は、Gtk+ バージョン 2.10 以降でサポートされています。

• タブを右クリックして、「タブを分離」を選択します。

タブを別のウィンドウに移動する

• タブを別の Adobe Reader ウィンドウに移動するには、元のウィンドウのタブをクリックして、移動先のウィンドウまでドラッグします。

注意:この機能は、Gtk+ バージョン 2.10 以降でサポートされています。

タブの複製

• 同じドキュメントを同じウィンドウの新しいタブで開くには、タブを右クリックして、「タブを複製」を選択します。

タブを閉じる

次のいずれかを実行します。
• タブの [x] アイコンをクリックします。
• タブを右クリックして、「タブを閉じる」を選択します。

その他のタブを閉じる

• タブを右クリックして、「その他のタブを閉じる」を選択します。

左側のタブを閉じる

• タブを右クリックして、「タブを左に閉じる」を選択します。

右側のタブを閉じる

• タブを右クリックして、「タブを右に閉じる」を選択します。

タブに関連する一部の環境設定は、環境設定ダイアログボックスで変更できます。環境設定を変更すると、特定の PDF ドキュメントだけでなく、いつでも同じアプリケーションの動作を設定できます。

• 編集/環境設定/ドキュメントを選択して、タブ設定セクションの環境設定を編集します。

タブの表示位置

タブをウィンドウ上部のメニューバーの下に表示します。

タブを Adobe Reader ウィンドウの下部に表示します。

タブ上にカーソルを置いたときにサムネールを表示 タブ上にカーソルを置いたときに、ページのサムネールを表示するかどうかを指定します。このオプションを選択しなかった場合は、PDF のファイル名とタイトルが表示されます。

新規タブを現在有効なタブの隣に開く 新しいタブをアクティブなタブの次に開くか、一番後ろに開くかを指定します。

タブを閉じるとき、最後にアクティブだったタブを有効化 タブを閉じるときに、最後にアクティブにしたタブが選択されるようにするかどうかを指定します。このオプションを選択しなかった場合は、前のタブが選択されます。

複数のタブを閉じるときに警告する 複数のタブがあるウィンドウを閉じるときに警告ダイアログボックスが表示されるようにします。

ショートカットキー

Ctrl + Tab、Ctrl + Page Down で次のタブに移動

Ctrl + Shift + Tab、Ctrl + Page Up で前のタブに移動

Alt + 1 〜 9 で、タブ間を移動(最初の 9 タブまで)

トラブルシューティング

この節は、UNIX 用 Adobe Reader 9.1 の実行にあたって問題が生じた場合に、原因を判断するために役立ちます。Adobe Reader 9.1 の使用中に問題が発生した場合は、この節で原因を特定できる場合があります。全般的な製品情報および追加のトラブルシューティング情報について詳しくは、アドビ製品別テクニカルサポート(www.adobe.com/jp/support)を参照するか、Adobe Reader でヘルプ/オンラインサポートを選択してください。

全般

インストール後、MIME タイプのレジストレーションおよびアイコン割り当てが反映されていない 変更内容を反映するには、デスクトップセッションを再起動してください。この機能は、ルート権限を使用してインストールを行った場合のみ有効です。

中国語、日本語、韓国語の太字の文字が不明瞭になる アプリケーションで合成太字を使用してテキストを作成した場合、テキストを拡大したときにテキスト内の白い部分や欠けが表示されることがあります。この問題を解消するには、ページ表示の環境設定で「文字のスムージング」と「CoolType 使用」オプションをオンにします。

香港文字セットを使用して注釈やしおりを作成できない 香港文字セットは標準のシステムフォントではないため、香港文字で注釈やしおりを作成することはできません。この問題を解消するには、繁体字中国語言語パックをインストールしてください(香港文字セットは繁体字中国語文字セットの拡張機能です)。

Adobe Reader で埋め込み HTML(HTML 広告、ReviewTracker など)を表示するには、環境設定/インターネット/libgtkembedmoz/libxul フォルダで、Firefox 1.5 以降、Mozilla 1.7.3 以降(gtk2+ に対応)または xulrunner へのパスを追加する必要があります。このパスは、使用しているシステムの /etc/gre.d/gre.conf ファイルに、GRE_PATH=<path_to_be_picked_up> の形式で存在する可能性があります。

Adobe Reader が正常に実行されない Adobe Reader 9.1 では pwd コマンドへのアクセスが必要であるため、 pwd コマンドが失敗するディレクトリからは、Adobe Reader を正常に実行することができません。この問題を解消するには、pwd コマンドが、Adobe Reader 9.1 のインストール先ディレクトリ内の bin/ ディレクトリで実行できることを確認してください。

Adobe Reader で前のバージョンの環境設定が保持される 初めて Adobe Reader 9.1 を実行する前に、$HOME/.adobe ディレクトリを削除することをお勧めします。$HOME はユーザのホームディレクトリを表します。このディレクトリを削除することにより、Adobe Reader を最初に起動したときに、Adobe Reader ではデフォルトの環境設定が使用されるようになります。

Adobe Reader の環境設定が保持されない Adobe Reader の環境設定が含まれるディレクトリが書き込み可能でない場合、環境設定を保存することができません。この問題を解消するには、$HOME/.adobe ディレクトリ($HOME はユーザのホームディレクトリ)が書き込み可能であることが必要です。

64 ビットコンピュータ上で 32 ビットエミュレーションを使用して Adobe Reader 9.1 を実行している場合に、サードパーティのアプリケーションが起動しない 64 ビットコンピュータ上で、32 ビットエミュレーションモードで Adobe Reader を実行する場合には、Adobe Reader と連携する他のアプリケーションもエミュレーションモードで実行する 32 ビットバイナリである必要があります。

スクリプトがブラウザ内に埋め込まれている場合 HTML ページと Adobe Reader 間でのスクリプティングが機能しない この問題は、ブラウザの制限により起こります。この問題を解消するには、プラグインを使用したスクリプティングをサポートするブラウザのバージョンにアップグレードしてください。

一部のシステムフォントが表示されない Adobe Reader は、デフォルトでは、リソースフォルダに加えて、環境変数 PSRESOURCEPATH にリストされているディレクトリ内でシステムフォントを検索します。必要なフォントがドキュメントに埋め込まれていない場合、文書/ローカルフォントを使用オプションをオンにすると、システムフォントが選択されます。fontconfig で(fc-cache から)提供されるフォントは、デフォルトで、Adobe Reader によってキャッシュされます。fontconfig で指定されたフォントのキャッシュを無効にするには、Adobe Reader を起動する前に、環境変数 ACRO_DISABLE_FONT_CONFIG=1 を設定する必要があります。

一部のシステムでページのテキストが伸張または傾斜して表示される この問題を解決するには、編集/環境設定を選択し、「ページ表示」タブをクリックして、「カスタム解像度」を現在表示されているシステムの設定値に設定します。

アラビア語とヘブライ語でメニューとタブが反転して表示される アラビア語とヘブライ語では、メニュー、タブおよび他の UI 要素が反転し、左から右方向ではなく右から左方向に表示されます。これは、UI ツールキットの設計の問題です。

マルチバイト文字を使用するアジア言語の一部の文字で sh シェルのパーサに問題が生じる INSTALL、acroread または install_browser_plugin スクリプトの実行時に、マルチバイト文字が無効であるなどの問題を示すエラーメッセージが表示される場合は、ksh または bash シェルでスクリプトを実行します。

セキュリティ

Policy Server で保護された文書を開くことができない Policy Server 証明書がインストールされていない場合、サービスとの通信に問題があることを示すメッセージが表示されます。この問題を解決するには、コンソール上に示されるようにコマンドライン(acroread -installCertificate <URL> <PORT>)を使用してサーバ証明書をインストールする必要があります。

SSL で通信できない acroread -installCertificate [-PEM | -DER] <Path to certificate file> を使用してルート CA 証明書をインストールしてください。

コマンドラインから、パスワードで保護された PDF ファイルを PostScript で印刷できない パスワードで保護されたファイルを Adobe Reader で印刷することはできますが、コマンドラインを使用してファイルを PostScript で印刷することはできません。

PPKLite.api をロードできない PPKLite を使用するには OpenLDAP パッケージがインストールされている必要があります。このパッケージがインストールされていない場合、PPKLite を初期化できません。acroread の起動時にこのエラーが発生する場合は、LDAP ライブラリ(OpenLDAP パッケージ)をインストールする必要があります。それでも問題が解決しない場合は、次のいずれかを実行してください。

検索

「検索」コマンドでは、Unicode 文字を検索できない PDF ファイル内で Unicode 文字を検索する際には、検索ダイアログボックスで Unicode 文字の前に「\u」を追加してから実行します。例えば、ASCII 文字「A」に対応する Unicode 文字を検索する場合は、検索ダイアログボックスに「\u0041」と入力します。Unicode 4e01 などの CJK 文字では、「\u4e01」と指定します。

Adobe Reader の検索に時間がかかる上に、ファイルが見つからない クロスプラットフォームで使用できる全文検索用インデックスを作成する場合は、インデックスを作成するファイルに ISO 9660 ファイル命名規則(8.3 形式、大文字、制限された文字セット)を使用する必要があります。使用しない場合、Adobe Reader は UNIX ファイル名を推測しようとし、その結果検索に時間がかかり、ファイルが見つからないことがあります。

CJK-A 文字 U+3400、U+3500、U+3600、または U+3700 を検索フィールドにコピー&ペーストして検索を実行すると、該当する文字が検索中の PDF ドキュメント内に存在する場合でも、検索は失敗します。検索フィールドには、文字をペーストするのではなく、直接入力してください。

ソケットファイルが原因で検索が終了しない 指定した検索パスにソケットファイル(/tmp または $HOME のようなファイルパス)が含まれる場合、検索が終了しません。指定するパスに通常のファイルだけが含まれ、ソケットファイルが含まれていないことを確認します。

印刷

PDF ファイルが印刷されない lp コマンドを使用して PostScript ドキュメントを印刷しようとすると、スプールファイルから印刷するファイルへのシンボリックリンクが作成されます。このリンクによりファイルシステム上の領域が節約されますが、Adobe Reader から印刷を行う際に問題が生じます。この問題を解消するには、印刷ダイアログボックスで、-c オプション(コピー)を lp または lpr コマンドに含めます。これによって、pd プロセスはリンクを作成する代わりに、ファイルをスプール領域にコピーします。

CUPS で印刷エラーが発生する Solaris などの特定のプラットフォームでは、デフォルトで CUPS(Common UNIX Printing System)が搭載されていない場合があります。この場合は、システムに CUPS をインストールし、LD_LIBRARY_PATH に「CUPS ライブラリ」を含める必要があります。ただし、システムに CUPS が搭載されていない場合も、Adobe Reader ではデフォルトの lp コマンドを使用して印刷を行うことができます。このコマンドは印刷ダイアログボックスで変更できます。

アクセシビリティ

読み上げオプションが無効になっている Adobe Reader では、gnome-speech-0.3.1 以降のバージョンをサポートしています。それより前のバージョンでは、このメニューオプションは無効(グレー表示)になっています。rpm -qa | grep -i gnome-speech コマンドを実行して、コンピュータにインストールされている gnome-speech のバージョンを確認してください。gnome-speech のバージョンと Adobe Reader との互換性をテストするには、test-speech コマンドを実行します。

gnome-speech をアップグレードした後に、読み上げオプションが機能しなくなる test-speech コマンドを使用してテストしてください。その後、既にインストールされているライブラリ libORBit-2.so.X、libgnomespeech.so.X、libbonobo-activation.so.X および libbonobo-2.so.X へのリンクを、<reader_install_dir>/Reader/intellinux/lib にそれぞれ「libORBit-2.so」、「libgnomespeech.so」、「libbonobo-activation.so」および「libbonobo-2.so」という名前で作成してください。

アクセシビリティがアクティブにならない システムでアクセシビリティのサポートが有効になっているかどうかを確認するために、Adobe Reader は gconf レジストリを調べます。システムで gconftool-2 が有効になっていない場合、アクセシビリティのサポートは無効になります。システムに gconftool-2 がない場合に、Adobe Reader のアクセシビリティ機能を使用する場合は、<reader_install_dir>/bin/acroread ファイルの終わり近くにある if [ "$IS_GCONF_TOOL" = "no" ] ブロックで、ACRO_AT_ACTIVE="false" という行を ACRO_AT_ACTIVE="true" に変更します。

アクセシビリティを有効にするには、gconf-editor または gconftool-2 を使用してキー /desktop/gnome/interface/accessibility を true に設定します。次に、キーボード選択カーソルを有効にします。F7 キーを押すとカーソルが切り替わります。編集/環境設定を選択し、「アクセシビリティ」タブをクリックして「テキスト選択カーソルを常に表示」を選択して有効にすることもできます。最後に、編集/環境設定を選択し、「読み方」タブをクリックして「文書のアクセシビリティを有効にする」オプションがオンになっていることを確認してください。

メールクライアント

Mutt を使用してメールを送信できない 電子メールクライアントとして mutt を選択したときに、ターミナルウィンドウが点滅する場合や、表示されない場合は、set autoedit=no" to $HOME/.muttrc という行を追加すると、mutt を使用してメールを送信できるようになります。

メールの送信時に Evolution がクラッシュする この問題は初期のバージョンの Evolution で発生します。メールの送信時に Evolution がクラッシュする場合(電子メールクライアントとして Evolution が選択されているとき)は、バックグラウンドで Evolution を実行し続けてみます。それでもクラッシュする場合は、Evolution 2.0 以降にアップグレードします。この場合も、バックグラウンドで実行し続けなければならない可能性があります。

3D

3D コンテンツを含む複数のファイルを開いたり閉じたりすると Adobe Reader がクラッシュする これは DRI の共通コードに関連する既知の問題です(https://bugs.freedesktop.org/show_bug.cgi?id=2733)。新しいバージョンのライブラリでは、この問題は解消されています。

3D コンテンツが埋め込まれている PDF を開くときに、Adobe Reader で 3D テクスチャが正常に表示されず、コンソールに「[driAllocateTexture:577] unable to allocate texture」というエラーメッセージが表示される この問題を解消するには、/etc/X11/xorg.conf ファイルの Device セクションに「Videoram 16386」という行を追加して、テクスチャ処理用に予約されたメモリを増量します。

ショートカットキー

Reader(特にダイアログボックス)では、編集/コピー、および編集/ペースト操作の代わりに Ctrl+Insert および Shift+Insert のショートカットキーを使用できます。

Reader のショートカットキーは Acrobat のショートカットキーと同じです。一覧については、Acrobat ヘルプの「ショートカットキー」を参照してください。

法律上の注意事項

© 2008 Adobe Systems Incorporated. All rights reserved.

Adobe, Acrobat, Reader, and PostScript are either registered trademarks or trademarks of Adobe Systems Incorporated in the United States and/or other countries. Solaris is a trademark or registered trademark of Sun Microsystems, Inc. in the United States and other countries. Red Hat is a trademark or registered trademark of Red Hat, Inc in the United States and other countries. UNIX is a registered trademark in the United States and other countries, licensed exclusively through X/Open Company Ltd. Linux is a registered trademark of Linus Torvalds. Novell is a registered trademark of Novell, Inc. Intel and Pentium are trademarks or registered trademarks of Intel Corporation or its subsidiaries in the United States and other countries. All other trademarks are the property of their respective owners.

最終更新日 2009 年 2 月